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上記画像:吉岡まさみ作 Colored Bar

2017年7月19日から7月29日まで、銀座のSteps Galleryにて、吉岡まさみの個展が開催されました。 展示された新作のColored Barの作品をご紹介します。

Masami Yoshioka’s solo exhibition was held at Steps Gallery in Ginza, Tokyo from July 19, 2017 to July 29, 2017.  Here are images of his new artworks from the solo exhibition.

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上記画像:吉岡まさみ作 Colored Bar

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上記画像:吉岡まさみ作 Colored Bar

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上記画像:吉岡まさみ作 Colored Bar

*吉岡まさみの作品は http://www.mizenka.com/jp/artist/Masami-Yoshioka でご高覧いただけます。

*Masami Yoshioka’s artworks can be seen at http://www.mizenka.com/artist/Masami-Yoshioka

1こんにちは、陶芸家の今井です。今回は最近あった出来事をお話しさせていただこうと思います。

蟹盃の話

写真①新作の蟹碗と蟹盃。

二年前、日本橋三越で開催された現代作家茶碗特集に初めて出品した“蟹碗”。作った当初は売る目的よりも見て頂くものとして少しでも話題になればと思い制作したものでしたが意外に受け入れられまして、今までに作ったものはすべて売約になっています。今回は“蟹盃”を作ってみました。題名はシンプルに“蟹”として自由に飾ったり使ったりしていただけるようにしました。決して器としては使いやすくないですがなかなか可愛らしい作品になったと思います。こちらも皆さんの反応が気になるところです。

2特注の真田紐の話

写真②③特注の真田紐

私の作品は蟹や花などとても壊れやすいデリケートな作品です。持ち運びの時は段ボール箱に緩衝材を入れて持ち運びますが最終的には桐箱に入れなくてはいけません。この桐箱への出し入れの時が一番危険です。3色々注意喚起をするにはどうすればよいだろうと考えましてこの際警戒色の規制線のような真田紐を作ることにしました。特注で真田紐を作る場合まず糸の色見本の中から色を選び染色屋に色を染めてもらいます。それから真田紐屋に紐のデザインを伝えて織ってもらいます。2か月で自分だけのオリジナルの真田紐が出来上がりました。これから特にデリケートな作品を中心に使おうと思います。

4アカモンガニの話

写真④レストランのマスターにもらったアカモンガニ

写真⑤観賞魚店から送られてきたアカモンガニ5

写真⑥下の作品は初めてのアカモンガニ

アカモンガニという八重山諸島でとれる蟹を辰砂やキン窯で表現したいと思いどうにかアカモンガニを手に入れたいと色々な所へ問い合わせをしましたがなかなか見つかりません。色々な方に尋ねていると以前行ったことのあるレストランが偶然お持ちで制作のためなら差し上げますと言って譲っていただきました。その後1か月ぐらいし6てこの前問い合わせをした観賞魚店からもアカモンガニを入荷したと連絡があり、水槽を用意して飼うことにしました。生きているものも死んでいるものも両方あるととても制作には良いです。試しに二点制作しましたがなかなかいいモチーフでこれから良い作品ができるのではないかと期待しています。

今井完眞

*今井完眞の作品は http://www.mizenka.com/jp/artist/Sadamasa-Imai でご高覧いただけます。

*Sadamasa Imai’s artworks can be seen at http://www.mizenka.com/artist/Sadamasa-Imai

写真①こんにちは、陶芸家の今井です。最近暖かくなってきて庭のいろいろな植物から新芽が出てきました。もう春ですね。今回は最近の制作についてお話させていただきます。

蟹をマトリョーシカのように少しずつ大きさを変えて作ってみました。蟹の大きさはまず甲羅の横幅を1cmずつ変えていきます。まず5番目の大きさを作りました。

写真①

これでも普段作っている蟹の半分ぐらいの大きさです。そこそこ小さいけれども普段作る時と変わらない制作方法です。ここから1cmずつ小さくしていきます。

写真②写真②

五番目の大きさから2cm小さくなると作り方を変えないと作ることができません。イッチンで描くように形を作っていきます。そして1番目のサイズは針の先に泥漿をつけて形を作りました。もう少し小さいものも制作しましたが、もうディテールを作ることが難しく展覧会にお出しできるクオリティーではないので自分用のブローチにしようと思います。

ここから今までとは反対に1cmずつ大きくしていきます。6番目か7番目が一番作りやすい大きさかもしれません。だんだん大きくなってくると作品の重量が増してきて今度は重力が敵になってきます。蟹を作るとき一番難しいとことは胴体と爪のある脚をつけるところで蟹の失敗はほとんどこの部分に起こります。他の脚と比べて大きいので爪の中を空洞にしたとしてもどうしても重くなり、しかも脚の根元が細いので強度が下がります。乾燥段階での切れもありますし窯の中で高温になり重力に負けてもげてしまうことも多いです。細心の注意を払いながら制作を進めました。

写真③写真③

素焼きと釉がけをして蟹をひっくり返した状態でカンタル線という耐火度のある針金で支えて本焼きをします。

写真④写真④

そして上絵付をして800度で焼きます。焼く前は焼けた後の色を想像しながら絵付けをするので一回ではイメージのようにはなりませんし色の深みも足りません。


写真⑤

ここから絵付けと焼きを5回繰り返してようやく作品が出来上がりました。

写真⑤こちらの作品は5月の個展に出品いたしますので楽しみにしておいてください。

今井完眞

*今井完眞の作品は http://www.mizenka.com/jp/artist/Sadamasa-Imai でご高覧いただけます。

*Sadamasa Imai’s artworks can be seen at http://www.mizenka.com/artist/Sadamasa-Imai

PlaytoWin *Image above: “Play to Win″ by Brooke Hammerle.
* ブルック・ハメラルの「Play to Win」(上記画像)

*スマートフォン・携帯でご高覧の皆さま:日本語の文章は英語の後に続きます。

We have interviewed the photographer Brooke Hammerle, who spoke with us about her works. Her works can be seen at: http://www.mizenka.com/artist/Brooke-Hammerle

Q: What time of the day, in what kind weather and which season do you like to shoot your photographs?   

A: The quality of light itself is more important than any type of weather. The Landscape and Wave Series are most sensitive to overall lighting conditions, preferred usually early morning or late afternoon. The Landscape Series was shot in the autumn, October, taking advantage of the seasonal change of color. I shot during the late afternoon waiting for a bright but overcast sky, ideally with slight humidity. This brought out the luminosity of the colors and made the landscape glow. The Wave Series was shot summer and fall in a narrow window of light of late morning or late afternoon. Both Wave Series and Songs of Light required bright and even direct sunlight to capture the moving reflections of light on the surface of the water. Press to Play is my winter shooting venue where I can play with the energy of light in surrealist space. It is a totally artificial environment unchanging except for relocation of individual games.

Q: Do you have a favorite place you like visit to shoot your photographs?

A: My practice is habitually a study of place and its lighting conditions over a period of time. Every Series of work grew out of fascination that inspired repeated shoots at locations usually within driving distance of my home in Rhode Island. This would allow me to become familiar with and choose the conditions and best time of day for the desired light. The Landscape Series was begun in New York State but evolved into a 20-year study of a small pond in a cemetery in Providence R.I. The Wave Series was begun at a beach in Provincetown, Ma, but pursued for 2 years at Matunick beach and Narragansett cliffs in Rhode Island. Songs of Light was shot over 3 years at a waterfall in Roger William Park near my home.

Q: What fascinates you about photography the most?

A: A constant search, discovery and learning experience of the mystery of light in the world around me.

Q: How do you see your works evolving in the near future?

A: The greatest excitement of being an artist is never knowing where your work will lead you.

Q: Do you have a message to our readers?

A: My hope would be that everyone could set aside some time in his or her lives to explore making some kind of art. I hope my work will help inspire people toward that enjoyment.

*Image below: “Yellow Mosaic II″ by Brooke Hammerle.

Yellow-Mosaic-II* ブルック・ハメラルの「Yellow Mosaic II」(上記画像)
写真家のブルック・ハメラルさんにインタビューをし、作品について語っていただきました。彼女の作品は以下のリンクでご高覧いただけます。http://www.mizenka.com/jp/artist/Brooke-Hammerle
Q: 写真はどの時間帯、どのような天気、どの季節に撮影するのが好きですか。

A: 天気よりも、光の質そのものが何よりも大切です。「Landscape」と「Wave」のシリーズは、全体的な光の環境に最も敏感なので、早朝または午後の遅い時間に撮影するのが一番好ましいです。「Landscape」のシリーズは、季節の変わり目に風景の色が変わる様子を生かし、秋(10月)に撮影されました。午後の遅い時間に、理想として少し湿気を含む、明るい、どんよりとした空を待ちながら撮影しました。これにより、色彩に光度をもたらし、風景を明るくしてくれました。「Wave」のシリーズは、夏と秋の、朝の遅い時間または午後の遅い時間に、光が差込む短い時間内で撮影しました。「Wave」のシリーズと「Songs of Light」のシリーズはいずれも、水面で動く光の反射を捉えるため、明るい直射日光を必要としました。「Press to Play」のシリーズは、冬に撮影され、超現実的なスペースの中で、光のエネルギーを自由自在に活用することができたのです。それぞれのゲームが違うこと以外は、同様の、完全に人工的な環境で撮影しました。

Q: 写真を撮影するとき、よく行くところはありますか。

A: 私は時間をかけて撮影場所と光の環境を模索していきます。どのシリーズも、魅惑から生まれ、私のロードアイランド州の自宅から運転できる距離にある撮影場所で、繰り返し撮影をしました。これにより、私が求める光が見出せるベストの環境と時間帯を選ぶことができるのです。 「Landscape」のシリーズはニューヨークで始まりましたが、最終的にロードアイランド州プロビデンスにある墓地の小さな池を20年間学習することで進化していったのです。「Wave」のシリーズはマサチューセッツ州プロビンスタウンのビーチから始まり、その後ロードアイランド州のマトゥニック•ビーチとナラガンセット崖で2年間撮影しました。「Songs of Light」のシリーズは、私の自宅の近くのロジャー•ウィリアム公園の滝で3年間撮影されました。

Q: 写真に魅了される理由を教えてください。

A: 自分の周りにある光の神秘性を常に探索し、発見し、学習すること。

Q: ご自分の作品がどのように進化していくだろうと思いますか。

A: アーティストとして一番おもしろいことは、作品が自分をどのように導いてくれるかが、わからないことです。

Q: 読者に方々にメッセージはありますか。

A: 毎日の生活の中で、少しでも何かしらのアートを制作する時間を作ることができればよいと思います。私の作品が、その手助けになれば嬉しいです。

写真5こんにちは、陶芸の今井です。前回のブログはアメ横で見つけたノコギリガザミと以前から制作してみたかったシーラカンスについてのお話でしたので完成した作品の紹介をさせていただきます。

写真2 完成したノコギリガザミです。写真1下絵の具の発色を抑える焼き方にしたのでカラフルになりすぎず落ち着いた色合いになりました。マングローブを歩いていてこのぐらい大きなノコギリガザミに出会ったらギョッとすると思います。

写真3 完成したシーラカンスです。黒っぽく見えるところは呉須で絵付けしていて焼成時にその呉須が高温で煮えてブクブクと気泡ができます。窯から出した後その気泡をつぶすことによって自然な凹凸が出来上がりました。
このような窯の中での自然作用で作品が作為的でなくなり深みがでます。写真2作品は人工物なので作為的になってしまっても当然ですがここに自然の作用が加わり人工物でありながら自然物のような感じにすることができます、これが陶芸の魅力だと思います。

写真3今まではDMや図録はギャラリーに制作していただいていましたが今回初めて図録のデザインやレイアウトを自分で考えてプロのカメラマンさんに作品を撮影していただき図録製作の業者さんと打ち合わせをして図録を作りました。カッコよく作品を撮ってくださったカメラマンさんにむかって「カッコよく撮るのではなくて怪しい雰囲気を出して欲しい」と変な注文をつけたり、逆にアドバイスをいただいたりして自分の気に入った図録になりました。陶芸家は毎日制作するのが当たり前と思っておられる方も多いようですが工房に籠っているだけでは展覧会を開催することができませんので、意外と制作に専念できる期間は限られています。ギリギリの10月27日に最後の窯出しをして何とか展覧会ができました。2016年11月9日(水)~11月15日(火)まで日本橋三越本店6階アートスクエアにて今井完眞陶展―海―を開催中ですのでご高覧のほどよろしくお願いいたします。

写真4今井完眞

*今井完眞の作品は http://www.mizenka.com/jp/artist/Sadamasa-Imai でご高覧いただけます。

*Sadamasa Imai’s artworks can be seen at http://www.mizenka.com/artist/Sadamasa-Imai写真6

上記1番目の画像:メンダコ

上記2番目の画像:今井完眞作  完成したノコギリガザミ

上記3番目の画像:今井完眞作  完成したシーラカンス

上記4番目の画像:今井完眞作  卯ノ斑渡蟹

上記5番目の画像:今井完眞作  鰒

上記6番目の画像:今井完眞陶展—海—の図録の表紙

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上記画像:文中写真1(今井完眞作 ノコギリガザミ)

こんにちは、陶芸の今井です。今回は最近の制作についてお話しさせていただきます。

11月9日からの個展のテーマが―海―ということで、海の生き物を制作中です。今回の展覧会の目玉は上野のアメ横で見つけてきた大きなノコギリガザミと前々から作ってみたかったシーラカンスです。

2写真1 たまたまアメ横を見に行った時に八重山でとれた大きなノコギリガザミが売られていました。昨年石垣島で何日もマングローブの中を探し回ったりカニ籠を仕掛けて小ぶりのものが二杯しか取れなかったものがお店で簡単に手に入るのは少し複雑な気分です。しかもそれほど高価でもないので漁師さんにとっては簡単に捕れるものなのかと思ってしまったりします。とにかく即決で購入し工房に持ち帰りました。やはり大きいカニは小さいカニと体の形が違っていました、微妙な違いなので説明が難しいのですが小さいカニを見ながら大きなカニを作ったりすると印象が違ってしまうように思いました。3いつもモチーフにするカニは一旦茹でてから冷凍で保管し制作するときに解凍していましたが、今回はカニが大きいので関節ごとに解体してヘラやコンプレッサーで中身を取り出しました。こうしておいて細部を見るときは今回の大きなカニを見て、全体のバランスを見るときは解体していない小さいほうのカニをみるようにしました。

4写真2 まず胴体を作ります。手びねりで形を作っているので中身は空洞です。細部を作るときに粘土を付けて分厚くなってしまったところは作品のどこかに穴をあけて内側から削りまた穴をふさぎます。

写真3 胴体ができたら爪や足を別で作ってプラモデルのようにつなぎ合わせていきます。細い脚は無垢ですが爪など厚みのある部分は半分に割って中身をくりぬきます。こうしないと乾燥でのひび割れや焼成時に爆発してしまうので大切な工程です。

写真4 形ができたらゆっくりと乾燥させて800度で素焼きをします。そして今回は下絵の具で彩色をして薄く透明の釉薬をかけました。このときの色がそのまま完成の色になるわけではないので焼成後に思った色になるように考えながら彩色するのでなかなか難しい作業です。

5写真5 次はシーラカンスの制作途中の写真です。こちらも手びねりで大まかな形を作り粘土を足したり削ったりしながら形をつくります。そして先ほどのノコギリガザミとおなじように何か所か穴をあけて分厚くなってしまったところを内側から削ります。また逆に薄すぎるところも内側から粘土を足して補強します。

写真6 内側の削りができたらまた穴をふさいで細かな作りこみをします。このときに少し粘土をたしても削ってもそれほど厚みは変わらないので厚みは気にせずつくりこんでいきます。

lastさあ、次回のブログの時にはどちらの作品も焼けていると思いますので楽しみにしていてください。

今井 完眞

*今井完眞の作品は http://www.mizenka.com/jp/artist/Sadamasa-Imai でご高覧いただけます。

*Sadamasa Imai’s artworks can be seen at http://www.mizenka.com/artist/Sadamasa-Imai

上記2番目〜4番目の画像:文中写真2〜4(今井完眞作 ノコギリガザミの制作途中)

上記5番目と6番目の画像:文中写真5と6(今井完眞作 シーラカンスの制作途中)

 

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Image above: Ahmet Özcan’s mural work from third solo exhibition “Anthropomorphic”

Ahmet Özcan held his third solo exhibition “Anthropomorphic” from June 24-30, 2016 in Ankara, Turkey. His exhibition included two mural works, 26 works and a sketchbook, which were expressed through his revolutionary exploration towards human nature.

アーメット・オーズカンは、2016年6月24日から30日まで、トルコのアンカラで3回目の個展「Anthropomorphic」を開催しました。今回の個展では、2つの壁画作品の他、26作品とスケッチブックを展示しました。いずれの作品も、彼が人間の本質を革新的に模索することによって表現したものばかりでした。

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Image above: Ahmet Özcan creating his mural work for third solo exhibition “Anthropomorphic”

Ahmet Özcan’s artworks can be seen at: http://www.mizenka.com/artist/Ahmet-Ozcan

アーメット•オーズカンの作品は http://www.mizenka.com/jp/artist/Ahmet-Ozcan でご高覧いただけます。

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上記画像:吉岡まさみ作 テープインスタレーション
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上記画像:吉岡まさみ作「Secret Memory」シリーズのウッドパネル作品
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2016年6月22日から7月2日まで、銀座のSteps Galleryにて、吉岡まさみの個展が開催されました。2年ぶりに、見事なテープインスタレーションと、Secret Memoryシリーズからのウッドパネル作品の新作が発表されました。個展で発表された作品をご紹介します。
Masami Yoshioka’s solo exhibition was held at Steps Gallery in Ginza, Tokyo from June 22, 2016 to July 2, 2016.  A spectacular tape installation and new wooden panel works from his Secret Memory series were displayed.  Here are images of his works from the solo exhibition.

*吉岡まさみの作品は http://www.mizenka.com/jp/artist/Masami-Yoshioka でご高覧いただけます。

DSC01384*Masami Yoshioka’s artworks can be seen at http://www.mizenka.com/artist/Masami-Yoshioka

左上および右画像:吉岡まさみ作「Secret Memory」シリーズのウッドパネル作品

 

 

Water-Tone-4

2016年の春から夏はあちこちを旅してスケッチをしていました。新しい風景に出合うとどうしてもそれを詳細に記憶したくなります。そして記憶のために風景をスケッチしながら同時にその場所の空気や人や文化と会話します。私が作品として発表するのは抽象的な「風景」ですが、それはたくさんのスケッチと私の瑣末な記憶の集積と言えます。Water-Tone-1

永野のり子

タリン
長野2長野1

Noriko Nagano’s artworks can be seen at : http://www.mizenka.com/artist/Noriko-Nagano

永野のり子の作品は http://www.mizenka.com/jp/artist/Noriko-Nagano でご高覧いただけます。

左画像:永野のり子作:「Water Tone 4」 Left image: “Water Tone 4” by Noriko Nagano
左から2番目の画像:永野のり子のスケッチ作品 (タリン(エストニア)にて)
右2つの写真:永野のり子がスケッチしている風景(雲場(長野)にて)
右画像:永野のり子作:「Water Tone 1」 Right image: “Water Tone 1” by Noriko Nagano

IMG_0477こんにちは、今井です。草や木の緑が濃くなってだんだん夏に近づいてきた気がします。最近雨が多くて作品が乾かず制作のスピードが遅くなっています。洗濯物を干すタイミングも難しいですね。今回は4月21日から26日まで穴窯を焚いていましたのでそのお話をさせていただきます。IMG_0856

私の家は父と祖父も陶芸家です。祖父は昔ながらの穴窯での作品焼成にこだわっていて30年以上前から春と秋の年二回家族で穴窯焚きをしています。私も小学生の時から薪割りなどの手伝いをしていて大学に入ってからは自分の作品も窯に入れて焼いています。

作品ができて施釉が終わったらまずは窯詰めです。穴窯は山の傾斜を利用して作られていて斜面の一番下の部分が焚き口になっています。窯の入り口はその焚き口のところになっていますので一番奥から作品を詰めていき最後に焚き口のところに作品を詰めます。焚き口に近いほど炎が近くて温度が高くなりますので窯の奥の部分には耐火度の低い作品から詰めて焚き口に近くなるにつれて高火度焼成の作品を詰めます。およそ4日間かけてこの作業を行い作品が詰め終わったら窯の入り口にレンガを積んで穴を小さくして焚き口部分だけ開けておきます。それから窯内の水分を減らすために1~2日間灯油のバーナーであぶります。IMG_0868

火入れの日は窯の前に鯛やお酒などお供え物をして窯焚きの安全と良い作品が焼けるようにお祈りします。ここから昼も夜も交代で窯の世話をして100時間かけてゆっくり900度まで温度を上げていきます。IMG_0947900度まで温度が上がったらくべる薪の量を増やしてここから還元をかけていきます。窯の中が酸化か還元かで作品の焼け方が大きく変わります。そして還元状態を保ちつつ温度を上げていき焚き口に近いところが1300度を超えて作品が十分焼けると今度は窯の側面からも細く割った薪をくべて窯の中央の温度を上げます。最後に奥の部分の温度を上げて窯変を出すために塩と炭を入れ約6時間薪をくべながら徐冷し完全に焼成が終わると焚き口もレンガで塞いで土をかけすべての穴を閉めます。2014-03-27 00.14.11

こうして2週間ゆっくりと温度を下げて人が窯の中に入っても大丈夫な40度以下になってから窯出しをします。13062389_876942232414330_9169952916440626258_n

今回は窯詰めの時に火の通り道を広くしたため温度の上りがよくしっかりと焼けていて良い作品が多かったです。志野もよく透光性のある信楽透土もきれいに光を通しています。

今回とれた作品は5月21日から開催した銀座黒田陶苑での二回目の個展にも出品しました。また秋の展覧会にも出品予定です。

2016-05-13 23.04.48今井 完眞

*今井完眞の作品は http://www.mizenka.com/jp/artist/Sadamasa-Imai でご高覧いただけます。

*Sadamasa Imai’s artworks can be seen at http://www.mizenka.com/artist/Sadamasa-Imai

一番下の2つの画像以外の画像:今井完眞撮影 穴窯を焚いている風景

一番下の2つの画像: 今井完眞作 穴窯で焚いた作品2016-05-12 11.23.10