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上記画像:文中写真1(今井完眞作 ノコギリガザミ)

こんにちは、陶芸の今井です。今回は最近の制作についてお話しさせていただきます。

11月9日からの個展のテーマが―海―ということで、海の生き物を制作中です。今回の展覧会の目玉は上野のアメ横で見つけてきた大きなノコギリガザミと前々から作ってみたかったシーラカンスです。

2写真1 たまたまアメ横を見に行った時に八重山でとれた大きなノコギリガザミが売られていました。昨年石垣島で何日もマングローブの中を探し回ったりカニ籠を仕掛けて小ぶりのものが二杯しか取れなかったものがお店で簡単に手に入るのは少し複雑な気分です。しかもそれほど高価でもないので漁師さんにとっては簡単に捕れるものなのかと思ってしまったりします。とにかく即決で購入し工房に持ち帰りました。やはり大きいカニは小さいカニと体の形が違っていました、微妙な違いなので説明が難しいのですが小さいカニを見ながら大きなカニを作ったりすると印象が違ってしまうように思いました。3いつもモチーフにするカニは一旦茹でてから冷凍で保管し制作するときに解凍していましたが、今回はカニが大きいので関節ごとに解体してヘラやコンプレッサーで中身を取り出しました。こうしておいて細部を見るときは今回の大きなカニを見て、全体のバランスを見るときは解体していない小さいほうのカニをみるようにしました。

4写真2 まず胴体を作ります。手びねりで形を作っているので中身は空洞です。細部を作るときに粘土を付けて分厚くなってしまったところは作品のどこかに穴をあけて内側から削りまた穴をふさぎます。

写真3 胴体ができたら爪や足を別で作ってプラモデルのようにつなぎ合わせていきます。細い脚は無垢ですが爪など厚みのある部分は半分に割って中身をくりぬきます。こうしないと乾燥でのひび割れや焼成時に爆発してしまうので大切な工程です。

写真4 形ができたらゆっくりと乾燥させて800度で素焼きをします。そして今回は下絵の具で彩色をして薄く透明の釉薬をかけました。このときの色がそのまま完成の色になるわけではないので焼成後に思った色になるように考えながら彩色するのでなかなか難しい作業です。

5写真5 次はシーラカンスの制作途中の写真です。こちらも手びねりで大まかな形を作り粘土を足したり削ったりしながら形をつくります。そして先ほどのノコギリガザミとおなじように何か所か穴をあけて分厚くなってしまったところを内側から削ります。また逆に薄すぎるところも内側から粘土を足して補強します。

写真6 内側の削りができたらまた穴をふさいで細かな作りこみをします。このときに少し粘土をたしても削ってもそれほど厚みは変わらないので厚みは気にせずつくりこんでいきます。

lastさあ、次回のブログの時にはどちらの作品も焼けていると思いますので楽しみにしていてください。

今井 完眞

*今井完眞の作品は http://www.mizenka.com/jp/artist/Sadamasa-Imai でご高覧いただけます。

*Sadamasa Imai’s artworks can be seen at http://www.mizenka.com/artist/Sadamasa-Imai

上記2番目〜4番目の画像:文中写真2〜4(今井完眞作 ノコギリガザミの制作途中)

上記5番目と6番目の画像:文中写真5と6(今井完眞作 シーラカンスの制作途中)