Michał
by ヴォイチェフ・ツバージャ

Michał by ヴォイチェフ・ツバージャ

2013年
ビデオ

2人の若いアスリート、アンジェイとミカルが登場するこの2本のビデオは、男性の精神、特に男性のヒステリーという症状を探究しています。歴史的に見て、ヒステリーやノイローゼは女性と結びつけられ、内面的な繊細さを表しているものであると思われてきました。男性は女性よりも分別があるとされてきたため、女性ほどヒステリーになりやすいとは思われていませんでした。ヴォイチェフは、肉体美と心の健康に相関性があるとする古代ギリシャの信仰から、人生の哲学を身体運動と捉えるこの2人のアスリートに、男性のヒステリーという症状を再現させ、マインドの弱さと向き合わせるのです。

ヴォイチェフは、 男性でいうヒステリーが、体を硬直させ2脚の椅子の間に硬直された体を水平に停止させることによって偽の催眠術のトリックによく使われる、体を板状にした姿勢で表現できると考えます。しかし、この2人のアスリートたちは、姿勢を維持するために精神力に頼らず、筋力に頼るため、自らを催眠状態に引き込むことを許さず、結果的に精神的な弱さと向き合えないのです。精神の弱さを反映するとされる姿勢は、ヒステリーの真の症状ではありません。このビデオは、2人のアスリートたちのマインドが、体に加えられる圧力によって影響を受けないことを示唆しており、マインドからのトリートメントによって影響されることを拒否する姿が描かれています。

「ミカル」は、催眠状態に入ることの難しさと向き合おうとする姿を描いており、登場人物の身体的な努力にフォーカスしています。