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アーティストの吉岡まさみさんから、セルビアで開催された展覧会について報告があります。以下をご高覧ください。上記と下記の画像は、現地での展覧会風景です。

Artist Masami Yoshioka recently participated in an exhibition in Belgrade, Serbia. Images above and below are from the exhibition held at the Gallery of Radio Television of Serbia from May 30, 2015 to June 19, 2015.

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セルビア展報告

セルビアのベオグラードで、セルビア人2人と日本人2人によるグループ展が開催されました。

会場:セルビア国営放送ギャラリー
会期:2015年 5月30日(土)-6月19日(金)

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この展覧会は作家ミラン・トゥーツォヴィッチによって企画され、セルビア国営放送局が主催する展覧会で、日本とセルビアの国際交流も目的の一つになっています。

日本の作家はインスタレーション、セルビアの作家は具象絵画という違いはあっても、展覧会自体はたいへん調和の取れたものになりました。

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国営放送局主宰ということもあり、観客の関心も高く、初日のレセプションは、300人ほどのお客さんで会場が埋まりました。

テレビやラジオへの出演があり、新聞社の取材もあり、また現地での交流を深めて、有意義な日々を過ごしてきました。

吉岡の作品は、ベオグラードの大学生がスタッフとして加わり、2日間で完成させました。

「美術には人を動かす力がある」ということを改めて考えさせられたベオグラード滞在でした。

吉岡まさみ

*Please see http://www.mizenka.com/artist/Masami-Yoshioka for Masami Yoshioka’s artworks.

*吉岡まさみの作品は http://www.mizenka.com/jp/artist/Masami-Yoshioka でご高覧いただけます。

 

 

 

こんにちは、陶芸の今井です。この春に東京藝術大学大学院を修了してから個展を控えていましたので、修了後すぐに東京のアパートを引き払い実家で制作を始めました。4月末に家族全員で行う穴窯焼成があるため急ピッチで制作をして個展用DM作品制作とオーダーいただいた蟹も同時並行で制作するとてもハードなスケジュールでした。なんとかすべてをこなして穴窯焼成に臨みました。

穴窯は薪を燃やして焼く窯でとても原始的な窯です。元々は山の斜面に穴を掘り中に品物を入れ焚き口から薪をくべるだけのものでした。今日でも耐火煉瓦で作られていますが基本的な構造は今も変わっていません。後につくられる登り窯にくらべ熱効率が悪く焼成も安定しませんが、窯の中でいろいろな変化(窯変)がおきて味わいのある作品になります。5日間窯を焚き続け最終的には1300℃まで温度を上げます。苦労したぶん今回も幾つか良い作品がとれました。

穴窯が終わってからも作品数がまだまだ足りないので制作を続け灯油の窯を会期直前は一週間で7回焚いてなんとか作品数を増やし、最終的に小物をいれて90点の作品を展覧会に出展することができました。

“ここから写真説明です。”

実家の穴窯

(上記画像:実家の穴窯)穴窯焼成をしているところです。100時間かけゆっくりと1000℃まで温度を上げます。そこから1300℃まで温度を上げます。短時間で窯の手前の温度はあがりますが奥が暖まらないためゆっくりと温度をあげます。ゆっくり温度を上げると作品に十分に薪の灰を被せることができ、品物が急激な温度変化で割れるのを防ぐこともできます。

穴窯作品

(上記画像:穴窯作品)窯の焚き口近くで焼かれた箱フグ。伝統的な志野という焼き物と同じでモグサ土で成形し弁柄で絵付けをしたものに長石をかけて焼成した作品。目にはあとから金を焼き付けています。

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(上記画像:壁掛けのカブトガニ制作途中)大きなカブトガニは裏側まで作り込んでいますが、この作品は小さいため裏の脚は作ることができません。裏は壁掛けにできる仕組みにしました。

(左記画像:壁掛けのカブトガニの裏側)

ツチノコ制作途中

(上記画像:ツチノコ制作途中)信楽透土という新しく作られた土で制作してみました。

ツノガエル制作途中

(左記画像:ツノガエル制作途中)飼っている蛙をモデルに制作しました。

次回は初個展の様子やそこで学んだこと、気づいたことなどお話しさせていただきます。

今井完眞

*今井完眞の作品は http://www.mizenka.com/jp/artist/Sadamasa-Imai でご高覧いただけます。